通信制高校は編入・転入・転校が可能です
現役高校生だけど今の学校になじめない、不登校気味、授業内容についていけない、高校を中退した…などの人でも高校卒業を目指せる学習、学びなおしが可能となるのが編入や転入です。
通信制高校に入学するための年齢制限は「中学校卒業または中学卒業と同等またはそれ以上の学力がある人~年齢の上限なし」ということで、下は15歳~上はお年を召された方まで幅広い人が一緒に学んでいます。
なので「スクーリングの時に年の離れたお友達ができてうれしい」など同年代の人たちだけでなく、勉強を教え合ったり、協力して行事に参加するなどで自分と大きく年の離れた人たちと親睦を深められるので、こうした楽しみも通信制高校の特徴といえます。
通信制高校の編入について
編入というのは他の学校を退学して通信制高校に入学することを言います。
ここで注意が必要なのは退学のタイミングによって、単位を引き継げないためイチからのスタートとなってしまう点です。
例えば2年生以上での退学では既に取得した単位があるため、その単位を引き継ぐことが可能です。
しかし単位取得の条件を満たしていない1年生の途中などで退学してしまうと、引き継ぐ単位がないためイチからのスタートとなってしまいます。つまりは新入学生として扱われるということです。
ちなみに編入では面接を含む審査を設けている学校がほとんどですが、これは学力を見るというよりは、どのような生徒が編入してくるのかを先生が把握するためのものなので受験のような難しい試験というわけではありません。
通信制高校の転入について
転入というのは、現役の学生(現在他の学校に在籍中の人)が通信制高校へ入学することを言います。
この場合、今現在通っている学校で認定された単位を引き継げるので、今の学校をやめてしまってから通信制高校へ入学するよりも単位取得の面で有利となります。
そのため今通っている学校をやめてしまいたい。と思っているなら、退学する前に単位を引き継げる通信制高校への転入を検討してみてください。
転入の場合、在籍中の単位・出席日数によって1年次をからスタートしなくてもいいケースもあり、この場合は今のクラスメイトと同じタイミングで高校卒業を目指せます。
注としては、いくら単位を引き継げるとはいえ転入のタイミングによっては、単位取得が僅かだったり、学籍の移動のみということもあったり、月によって転入を認めない学校もあるなどその内容は様々なので必ず資料請求して内容を確認してください。
通信制高校の転校について
通信制高校における転校というのは転入の意味と同じです。現役の学生が通信制高校へ転校する。ということになります。
通信制高校から全日制高校への転校
別のケースでは通信制から全日制に転校することも可能です。但し全日制から通信制へ転入するよりも大変なことが多く、学校によっては学力を問われることから試験を受けなければならないこともあります。
私立のように全日制、通信制の両方を同一グループが運営していれば公立よりも比較的簡単な手続きで転校が可能なこともありますが、「限定した学科のみ可能」と条件が設けられていることもあるようです。
通信制高校から通信制高校への転校
現在在籍している通信制高校から、別の通信制高校へ転校したい。というケースもあり得ます。例えば「入学してから思ってたのと違う…」「先生との相性が悪い」「学びたいことが変わった」など。
リサーチ不足で費用重視、スクーリング重視などで選んでみたはいいが、実際に入学してみたら「こんなはずじゃなかった…」となる人も多いです。
この場合、「後からしっかり調べたら他に行きたい通信制高校が見つかった」ということで通信制から通信制への転校を検討することになりますが、実際には可能です。
注意としては学校ごとに異なる卒業率です。
通信制学校の卒業率とは
卒業率の高さは学校生活での満足度を示しているといってもいいです。というのも約20%は卒業できず中退の道を選んでいるといいます。
もちろんこれは私立と公立によってもちがい、私立の中退率が約15%未満なら、公立の中退率は約40%とも言われていて、いかに公立の通信制高校の卒業率が低いかがわかると思います。
ということで通信制高校から通信制高校への転校を検討する際には、確実に卒業することを目標に卒業率や中退率にも注目してみるといいですよ。
そのためにも資料請求をしっかりして内容をしっかり吟味してください。
かかる費用、スクーリング、学べる内容、学習サポートなどなど比較対象は多数あります。次こそは失敗しないような学校選びをしましょう。
まとめ
全日制でも学校が自分に合わない。と感じるのだから、通信制学校でも同じことが起きたって不思議ではありません。
通信制高校における編入と転入、転校について解説しましたが、学校によって先生がどこまで学習や進学に向けたサポートをしてくれるかは違います。
進学希望なのに勉強を全然教えてくれない先生もいますし、将来に向けた学習がしたくても生徒の声に耳を傾けてれない先生も実際にはいます。
そこまでは入学して学校生活をスタートしてみないことには判断できないことでもあるので、場合によっては通信制高校から他の通信制高校への転校を余儀なくされることもあるかもしれません。
いずれにせよ高校卒業を確実なものにするために、そして学校生活や自分の選択に後悔しないためにも学校選びは非常に重要なポイントとなります。